見納め

実母とカートを引きお使いに出かける。 
路地を歩いていると右手先に赤い花が咲いている木が目に入る。
「何の花かしら?」
キョウチクトウじゃない?」
「そぉ?」何て言いながら近づいて行く。
あ〜やっぱりキョウチクトウ
「きれいね〜、この辺に確か赤い変わった花も咲くのよ。」と母。
左の目をやると、お〜咲いていました、まだ小木の赤花の合歓の花(緋合歓)。
そんな話をしながら大通りに出てモールに向かう。
母はスパーに私はちょっと毛糸屋さんを覗く。
ワゴンにお買い得の糸が並んでいる。
暫く見ていたけれど在庫糸を増やしてはいけないとぐーっと我慢。
母と合流して荷物を大量に抱えて帰り道、大通りを渡り路地に入った途端「あ!」
キョウチクトウが見事に伐採されて、そのお宅のご主人が片付け作業をしている。
路上に横たわっているキョウチクトウの花を横目で眺め「見納めだったんだ〜」と通り過ぎる。
都合があったのでしょうがもう少し咲かせて上げて欲しかったな〜と。