不気味な人

地下鉄を降り待ち合わせにはまだ少々時間があったので、パスネットを購入するため自販機に向かう。
そこにサラリーマン風の黒いオーバーの若い男性がウロウロ。
私もウロウロ。2・7・8・パスネット専用機で買えると注意書き。
慣れていないから先客がいたけれど専用機に並ぶ。
先ほどの黒いオーバーの男性まだウロウロ、行動がおかしい。
自販機の前をあちこち移動している。目つきも変だ。
よく見ていると切符を買う振りをして、どうも取り忘れたおつりがないか返却口に手を入れて物色しているようだ。
隣の自販機にも無いとわかると2番目に並んでいた私に「どうぞ」と8番機に行くよう促す。
えっ、あっ、はぁ〜内心(急いでないから専用機でいいんだけど〜)と思いながら、おずおず。
え〜と千円入れて1000の文字を押してと、あらっ何も反応しないよ?
すると背後から「パスネットを押さないと」と男性の声。
あら〜私の後ろにいらっしゃるの?
えっはぁ〜。それでも何も変わらないよ?
すると背後から「画面の金額を選択して」とまた男性の声。
えっ、あっ、はぁ〜下ばかり見てちゃだめなのね。
前の画面にタッチして無事カードをゲット。
後ろ振り返ってみればそこには黒いオーバーの男性の姿はありませんでした。
ちょっとドイドキした都会の夜の出来事でした。